実は気になる日本人の性生活回数は?
中高年になると性生活が減る
40歳代を過ぎると、性的興奮時に陰茎があまり硬くならない、もしくはまったく硬くならないという人が増えてくる傾向があります。このことから勃起機能が40歳代から低下することがわかりますが、実際この年代から性生活をもたなくなる人の割合が増えてきます。しかし性機能を維持できれば中高年男性の生活の質を高めることにもなり、充実した毎日が送れるようになるでしょう。
日本人の性生活の回数
実際に一般の人たちが夜の営みをどう過ごしているかなど、聞きたくても聞けない部分です。2005年に大手避妊具のメーカーであるDurex社が行った調査によると、年間を通して性生活の回数が最も多かったのはギリシャで138回、次がフランス、欧州各国が続きおおむね年間約100回です。アジアの国々では年間80回前後と欧州に比べると少なめで、中でも日本は45回とかなり少ない傾向です。
また、2006年に製薬会社であるバイエル薬品が行った調査によると、60歳以上のセックスレスが5割以上、1年以上性生活がない夫婦は約34%という結果が出ています。
薬による性機能の低下
性機能の低下は、年齢を重ねることが原因になっているだけでなく薬剤の服用によって起こる場合もあります。特に抗アンドロゲン剤、降圧剤、抗うつ薬を服用している場合に起こりやすいです。もしこれらの薬剤を服用している場合には恥ずかしがらずに処方を受けた病院の医師に相談してみましょう。
週1回で十分幸せ
性生活の回数が少ない日本人にとって共感できる内容の報告が2015年カナダのトロント大学からありました。その内容は、カップルは週1回の性交渉で幸福度が増すというものです。カナダのトロント大学では、性生活に関しての3つの論文を検討しました。その結果分かったことは、幸せな関係でいる為にはお金ではなく定期的に性交渉を重ねることが必要で、その回数も多くなるほど幸福度が上昇する傾向にあるそうです。ただし週1回を超えると幸福度にそれほど差がなくなる傾向にあるとのこと。ということは週1回性生活があれば十分幸せということになります。毎週1回性生活を行ったとして年間で52回、これは日本の性生活回数の45回とあまり差がありません。
男性にも訪れる更年期障害
更年期があるのは女性だけではなく男性も同じです。壮年期から老年期へ移行していく中年期に訪れる更年期の症状は、うつ症状や気分障害などの精神的なものから、ほてり、発汗といった身体症状、性欲低下やEDなどです。
しかし中には80歳でも継続して性生活を続けている人もいるため、加齢により性機能が低下するという推移も個人差があります。
まとめ
充実した生活には安定した性生活があることが望ましいでしょう。週1回の営みでも幸福度が増すという報告もあります。性生活のペースは人それぞれ。回数にこだわらず、自分たちのペースで行うことも大切です。