男性機能は治療で改善できる?EDの原因は男性更年期障害?
男性機能に衰えを感じた時には、一度専門外来を受診してみてはどうでしょう。男性機能の低下の中には、男性更年期障害、勃起障害、早漏、遅漏などの射精障害など様々な種類があり、専門外来ではそれらについて相談や治療を行っています。
男性更年期障害(LOH症候群)とは?
中でも男性更年期障害は、仕事に集中できなくなる、気力を失う、不眠状態に陥る、疲れやすくイライラする、体にだるさを感じるといった症状があらわれます。
女性だけでなく男性にも更年期は訪れます。大きく関係するのは男性ホルモンであるテストステロンで、この値は20代が最も高く、中高年になるにつれて低くなっていきます。
メンタル部分にも影響を及ぼしますので様々な身体的不調があらわれてくることになります。
男性更年期障害の基準値は?
男性更年期障害の引き金はテストステロンの減少だと考えられますが、診断は日本人のテストステロンの基準値に基づいて行われるようになりました。
フリーテストステロン8.5 pg/ml未満が治療適応と判断され、8.5~11.8pg/mlはボーダーラインです。
ただしあくまでも目安の値ですので、症状のあらわれ方によっても判断基準は変わってきます。
男性更年期障害のあらわれやすい人とは?
そしてテストステロンは性にも影響があります。性欲がなくなる、朝立ちの回数の減少、勃起しない、頻尿するなどの症状が強くあらわれることになります。
まじめで責任感が強く、神経質で几帳面な人などは男性更年期障害を発症しやすいと言われています。
男性の場合はホルモン変化のタイミングが掴みにくい
女性であれば閉経という、ホルモンが変化するタイミングがあります。しかし男性にはそのような劇的なタイミングがなく、加齢とともに知らない間に男性ホルモンが減少するという形になります。
いつからが男性更年期障害なのか、始まりの区切りがないので判断しにくいというのも特徴です。
気が付かないうちに発症してしまわないように、良く眠れないということや集中して新聞が読めなくなった、楽しいという気持ちがなくなったなど、思い当たる節がある場合には早めに専門医に相談するようにしましょう。
男性更年期障害の治療方法とは?
男性ホルモンを注射で補充するという方法が一般的です。海外では貼り薬やジェル、安全性が高い内服薬もありますが、日本ではまだ認可されていません。症状によっては漢方薬や抗不安薬、ED治療薬などが使用されることもあります。
治療はいつまで続ければ良い?
身体的や精神的な辛さが軽減されるまでは治療を行う必要があるでしょうが、例えばこれまで続けていたタバコや酒などやタバコを控えて運動をする習慣が身についたという人などは、体調が改善されて症状も良くなっていきます。
症状がなくなれば治療を継続しなくても良くなっていきますので、改善されるまでは専門的な治療が必要です。