タバコに含まれるニコチンの致死量は?毒性の強さについて

   

現在ではどの場所も禁煙になっていることが多いため、喫煙者のために喫煙ブースなどが設けられてはいるものの肩身の狭い思いを感じている人もいるのではないでしょうか。ここまでタバコが世間的に拒絶されているのは、タバコには200種類を超える有害物質が含まれていて、その中のニコチンは特に煙を通して周囲の人にも影響を及ぼす物質だといえるからです。

ニコチンの致死量は?

 ニコチンがどのくらい猛毒なのかというと、青酸カリの倍以上といわれるほどの威力があります。ニコチン自体に発がん性はありませんが、殺虫剤などでも使用されていることから毒性の強い物質であることはわかると思います。成人ではタバコ2本分、幼児はタバコ半分が致死量となりますが、これはタバコの中のニコチンがすべて溶け出た場合です。

ニコチンの毒性について

 タバコを吸うと皮膚表面の温度は低下しますが、この理由はニコチンよって血管が収縮して末梢血管の血流が悪くなるからです。新陳代謝を阻害し、コレステロールを酸化によって悪玉コレステロールへ変えてしまうなどから動脈硬化を進行させます。ニコチンは血圧や毛細血管を痛めつけて動脈硬化を進行させ、最終的には心筋梗塞や脳梗塞など血管が原因の疾患を発症しやすい状態にさせるということを理解しておきましょう。

さらに女性ホルモンの分泌が低下する

 女性がタバコを吸った場合には女性ホルモンの分泌が低下し、ニコチンの影響がシワやシミ、吹き出物になって現れます。水溶性のため血液中に溶け出す性質からも、妊娠中は母体だけでなく胎児に影響を与えますので禁煙することが必要です。

依存性を強めることで禁煙できない状況に

 成人でもタバコ2本が致死量になるほど猛毒性の強いニコチンですが、恐ろしいのは精神的にも影響を与えることです。ニコチンは脳内に存在する快楽を司る部位に作用するのですが、ニコチンの刺激を受けることで依存するようになります。そのためタバコが吸えなくなるとイライラしたり集中力を欠いた状態になってしまいます。

ニコチンはどのくらいで体内からなくなる?

 ニコチンは腎臓に入ると、毒性の低いコチニンという物質へと作り替えられて排出されます。ただし摂ったニコチンの20%はニコチンのままで体の中に蓄積されてしまいますので、禁煙してもニコチン全てを体外に排出するまでには数週間必要となります。

ニコチン依存症から脱出するために

 ニコチンは猛毒性が強く生命にかかわる疾患の要因となることもあります。いざ禁煙を考えてもニコチンの持つ依存性の強さからなかなか実現に至らないという場合もあるかもしれません。自力で禁煙することが難しい場合には、医療機関の禁煙外来などに相談してみることも方法の1つです。ニコチンの致死量や害についてはしっかりと理解しておき、1日も早く禁煙できるようにしましょう。

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