12月17日(日)阪神競馬場で行われた2歳王者決定戦、第75回朝日杯フューチュリティステークス(芝1600m)。最後の直線で抜け出した川田将雅騎手(38)騎乗の単勝1番人気のジャンタルマンタルが制し、GI初制覇を飾った。
レースは無敗でGIタイトルに挑む3頭、ジャンタルマンタル (単勝1番人気)、ダノンマッキンリー(3番人気)、エコロヴァルツ(4番人気)と、数々のGI名馬を輩出している“出世レース”東京スポーツ杯2歳ステークスを勝って挑むシュトラウス(2番人気)に注目が集まっていた。
スタートで大外枠から出遅れたT.マーカンド騎手(25)が騎乗するシュトラウスは一気に順位を上げ、場内がどよめく中、先頭でレースを引っ張る。
ジャンタルマンタル(川田将雅)は中団後方に位置。怪我から約1カ月半ぶりのGI復帰となった武豊騎手(54)が乗るエコロヴァルツは最後方から馬群の様子を見極めながら道中進んでいく。
最終4コーナーを立ち上がるところで内を突いたジャンタルマンタル。直線に入ってシュトラウスをかわすと、後続を寄せ付けず引き離し、そのままゴール。
そして中継映像にもなかなか映らない大外から突っ込んできたエコロヴァルツ(武豊)が2着。
横一線に並んでゴールした3着には唯一の牝馬、タガノエルピーダ(団野大成)が入った。ダノンマッキンリー(C.ルメール)は8着に終わった。
今年GI5勝目を挙げた川田将雅騎手。インタビューでレースを振り返り、来年への期待を語った。
ーー直線で早めに先頭に立った印象だったが
リズムよく走って来てくれていたんですけど、3コーナー過ぎ、4コーナー手前ですね。あまりいい形にならなさそうだったので、勝負所だなと思って、早めに進路を確保して、動いて行く道を作りました。
ーー直線の手応えは
とてもしっかりとしていましたし、少し早めに踏んだ分、馬には少し苦しい競馬になってしまったかなーと思いますが、しっかりとしのいでくれる雰囲気ではありましたので、安心して乗っていました。
ーー無敗の2歳王座となったが
とても性格が良く、走る能力も高く、これから先もっと成長を伴える馬だと思いますので、GIを勝ちましたけど、これから先がますます楽しみな馬だなという印象です。
ーー新世代の主役候補に名乗りを上げたが
来年もジャンタルマンタルの活躍を楽しみにしてもらえたらなという馬ですので、楽しみに来年を待ってもらえればと思います。
前日、16日の中山競馬場で行われた、“世界最強馬”イクイノックスの引退式。王者がターフを去り、きょうまた新たなヒーローが誕生した。
『HERO IS COMING』
来週24日(日)は1年の総決算、有馬記念が中山競馬場で行われる。
競馬ファンの夢は、まだまだ終わらない。
みんなのKEIBA 有馬記念・GI
12月24日(日)14時40分から生中継
FNNプライムオンライン